メンテナンスへの取り組み
大規模修繕計画
名古屋高速道路は、平成25年11月23日に現計画延長81.2kmの全線が開通するなか、日頃より計画的な維持管理に努めてまいりましたが、平成26年3月20日に今後の維持管理のあり方について「名古屋高速道路の長期維持管理及び大規模修繕等に関する技術検討委員会」(委員長:梅原秀哲 名古屋工業大学大学院教授)より提言を受けました。
この提言を踏まえ、名古屋高速道路の長期保全に向けた具体的な実施内容等について、愛知県・名古屋市・名古屋高速道路公社の3者で検討を進め、「名古屋高速道路の大規模修繕計画」として計画を策定しました。
今般、平成27年9月2日付けで国土交通大臣から道路整備特別措置法に基づき、大規模修繕事業に必要な財源を確保するために、料金の徴収期間を平成57年12月まで延長させていただく(現行の計画から6年2ヶ月延長)旨の認可を受けました。
事業の実施に当たっては、関係機関と連携しつつ、お客様や地域の皆さまのご理解をいただきながら進めてまいります。
今後とも「安全」「安心」「快適」な道路サービスを提供し、地域社会を支える名古屋高速を目指してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
長期保全に向けた取り組み
名古屋高速道路は、昭和54年の第一期供用から36年が経過しており、供用からの経過とともに構造物の損傷が顕在化してきました。また、先行して建設された他の高速道路の事例から、古い基準で設計された構造物を中心として健全性の低下が明らかになってきており、名古屋高速道路においても、今後、損傷が飛躍的に増加することが想定されます。
そこで、主要構造物全体に対して計画的に大規模修繕を実施する必要があると考え、平成27年度より概ね15年間で大規模修繕に取り組む計画としました。
[ 関連資料 ]
インフラ長寿命化計画
名古屋高速道路公社では、2013年11月にインフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議においてとりまとめられた「インフラ長寿命化基本計画」に基づき、名古屋高速道路公社が管理・所管するインフラの維持管理を着実に推進するための中長期的な取組の方向性を明らかにする計画として、2016年3月、「名古屋高速道路公社インフラ長寿命化計画(行動計画)」をとりまとめました。
また、名古屋高速道路公社インフラ長寿命化計画(行動計画)に基づく個別施設毎の点検・修繕計画として、「名古屋高速道路公社 個別施設計画」を策定しました。
これらの計画を着実に推進することにより、将来にわたって名古屋高速道路の機能を発揮するとともに、維持管理の効率化によるメンテナンスサイクルの継続的な発展につなげてまいります。
構造物の維持管理への取り組み
お客様に名古屋高速道路を安全・安心・快適に利用して頂くためには、道路構造物や道路付属設備を常に良好な状態に保つことが必要です。そのため、点検保守、清掃、補修を行うとともに、交通安全のための対策や交通渋滞の緩和に向けた改良工事を実施しています。
また、冬期の積雪や台風等の異常気象、交通事故に伴う施設損傷などに対して交通への影響を最小限に抑えるための迅速な対応・処理に努めています。
これら保全業務の実施にあたっては、これまでのサービス水準を維持しながらコスト縮減を図るための各種検討及び新技術・新工法の採用に努めています。
保全の業務
- 道路構造物の維持・補修等に係る実施計画、中長期計画の策定
- 道路構造物の点検・調査
- 修繕等に関する基準の策定、詳細設計及び各種データベースの整備
- 路面清掃、緊急的な応急措置等の維持作業
- 策定した計画に基づく各種補修工事及びリフレッシュ工事
保全業務の紹介
構造物点検
名古屋高速道路の構造物の点検は、主に日常点検、定期点検、臨時点検があります。これらの点検により道路構造物や施設の状態を常に把握し、異常を発見した場合には補修等必要な措置を講ずることにより安全の確保に努めています。
詳細はこちら補修工事
お客様に安全に名古屋高速道路をご利用していただく為に、劣化・損傷した道路の補修工事をおこなっています。補修工事は事前におこなった点検結果を踏まえ、最適な補修方法・施工時期を検討しおこなっています。
詳細はこちら雪氷対策
冬期(12月~3月)の路面凍結や降雪に対し、安全かつ円滑な交通の確保のため迅速な対応・処理に努めています。降雪や路面の凍結が予想される場合は、事前に凍結防止剤を散布し、路面の凍結を抑制します。
詳細はこちら