沿道環境への対策
遮音壁の設置
遮音壁は、高速道路を走行する車両により生じる騒音を遮蔽または吸音し、沿道へ伝わる騒音を低減させる効果があります。 そのため、沿道にお住まいの皆様の快適な生活環境を保つことを目的として沿道に住居のある箇所など状況に応じて設置しています。
名古屋高速で設置している遮音壁には、遮蔽効果により騒音の低減を図る遮音壁(通常遮音壁)と、 遮音壁の先端に吸音材や突起を取り付けることにより、通常遮音壁の遮蔽効果に加えて、 遮音壁を乗り越えて回り込む音(回折音)も低減することが出来る先端改良型遮音壁(新型遮音壁)があります。
通常遮音壁(高速1号楠線萩野付近)
新型遮音壁(高速2号東山線南明町付近)
高機能舗装の敷設
高機能舗装は、一般的な舗装(密粒舗装)に比べ路面に多くの空隙があり、走行車両のタイヤと路面の摩擦音を、舗装の中に逃がすことで騒音を減らします。 一般的に、高機能舗装は約3dBの騒音低減効果があり、これは交通量が半減した場合と同様の効果となります。 また、雨天時には、路面上の雨水が舗装内に浸透し、ハイドロプレーニング現象や路面の照り返しを防止するため、走行時の安全性も向上します。
一般的な舗装
- タイヤの溝と舗装面の間に挟まれた空気の逃げ場がないため圧縮された空気が開放されるときに膨張音(エアポンピング音)が発生してしまいます。
高機能舗装
- 舗装内の隙間に空気が逃げることで、エアポンピング音が発生しにくくなります。
高架裏面吸音板の設置
高架裏面吸音板は、高速道路の下の道路を走る車両から発生した音を、高架の裏面に設置した吸音板で吸収して、音の拡散を低減するものです。街路に遮音壁を設置するなど車両から直接伝わる音(直達音)を遮蔽しても良好な沿道環境を確保することが難しい場合に、裏面吸音板の効果が期待できる場所へ設置しています。
写真:高架裏面吸音板(高針JCT付近)
高架裏面吸音板を設置していない場合の音の伝達
- 高架橋の裏面に反射した音がそのまま沿道まで届いてしまいます。
高架裏面吸音板を設置した場合の音の伝達
- 高架裏面吸音板の吸音効果により、反射音を低減することができます。
エコドライブ推進のための広報
名古屋高速では、ドライバーの皆様に対して、ホームページ、看板、道路情報板、チラシ、ラジオCMなどを用いて「エコドライブ」や、「静かな運転」の実践を呼びかけています。
「静かに坊や」看板
「静かな運転」を呼びかけた情報板表示
ラジオCMによるエコドライブ推進広報
各ラジオ局において、エコドライブや静かな運転を呼びかける内容のラジオCMを放送しています。
放送内容は以下のとおりです。
~ナレーション~
エコドライブできていますか?緩やかに発進する
車間距離に余裕をもって加速減速を控える
停止する際は早めにアクセルから足を離す
心がけひとつで環境にもお財布にも優しい運転ができます
はじめてみよう!エコドライブ!
※放送は不定期になります